転職はタイミングが重要です。退職すべき、辞めるべきタイミングを逃してしまうと、だらだらと居続けることになってしまいます。
とはいっても、辞めたいという一時の感情で辞めてしまっては、せっかくの経験、身に付けたスキルが無駄になってしまいます。
だから、まず辞めるかどうか見極めて、あとは時機、タイミングを「おとなしく」うかがう、これが正解だと思います。見極めるための行動は即開始すべきです。
そこで、この職場は辞めるべきなのかどうか、これを見極めるポイントを整理してみたいと思います。
辞めるべき職場の特徴
- やりがいがない
- 人間関係が劣悪
- 待遇が悪すぎる
結論から言ってしまうと、上記3点に集約されます。
上記どれか1つが大きく当てはまる、または3点のバランスが取れないような場合は、すぐに転職を検討するべきです。
あなたが消耗している分、会社・経営者・上司だけが利益を得ています。我慢してもあなたには何も残りません。
流動的に動いた方があなたにとって有益です。そして、適材適所という意味では社会全体にとっても有益なのです。
現代は自己実現の時代です。テクノロジーの進化で、物理的な欲求は十分に満たされています。明日からの食事に困窮する人は希少です。生活インフラも整備されています。
この時代、ハングリー精神だけで物欲を満たして突き進むことはモチベーションになりません。そんなことよりも、精神的、心理的な満足度が必要です。そうなると「やりがいをもって働けるか」、これが重要になってきます。実際、仕事におけるやりがいを最も重視している人は増加傾向にあります。
「モグラ叩き」の職場は退職を検討すべき
やりがいを減退させる職場の一つとして、「モグラ叩き」が横行している職場があります。「モグラ叩き」とは、目の前の仕事に忙殺され、消化・復習する暇もなくルーティンワークに追われている、そんな職場を指します。いわゆる「ラットレース」とも同じ意味で使っております。
最も厄介なのは「モグラ叩き」それ自体が自己満足になってしまうことです。「何かやった」「とにかく手足を動かした」、これに満足してしまって、いつのまにか当初の目的を忘れ、視野狭窄に陥ってしまうことです。
こういう職場は、上司・マネージャー自身が「モグラ叩き思考」です。この状態だと組織、チームが硬直化しており変化は期待できません。そして、構成員の半数以上が感化され、モグラ叩き思考に陥っていると、もはやあなたも順応させられ抜け出せなくなります。
社員から搾取して当然な職場だと感じたら退職を検討すべき
上記の「モグラ叩き」や「ラットレース」では、あなたはずっと縛られたままです。経営者側は、あなたを思考停止にさせて労働に縛り付けておけば、収益を上げられるので、都合がよいのです。
こういった環境下では、あなたは全く成長はできません。得するのは、あなたの労働力を搾取して利益を上げる会社だけ、となります。それどころか、あなたの精神、メンタルを不調に追い込むことさえあります。
もちろん会社に尽くし、それが昇進、昇給といったメリットとして帰ってくるのが確実ならば問題はないでしょう。苦労とリターンのバランスが保てる限りは、無理に転職をすることもありません。
ただし、給与が減り、座席争いが激化している中、昇進や昇給にありつける人は減っています。1つの企業で出世争いという闘争に挑むより、他に活動しやすいフィールドを求め、自分に合った環境を探すために職場を辞めることも選択肢に入れて良いのではないでしょうか。
目的のある退職は何も後ろめたいことはありません。
マウント合戦になっている職場は退職を検討すべき
チームを組むのは、個人ではなしえない成果を出すためです。チームで共通の成果に向かっており、チームを率いるリーダーも成果に目を向けていれば、メンバーの能力を引き出そうとするはずですし、メンバー同士もお互いの力を引き出そうとします。
しかし、本来の目的を見失い、現状の利益を奪い合う状況になってしまうと悲劇です。
メンバー同士は上げ足の取り合い、マウント合戦を始めます。自分の分け前を少しでも増やしたいと思うあまり、周囲を敵視するのですね。
そうなったらチームは終わりです。チームの構成員は自己利益を守ろうとして、仲間を犠牲にしてでも自分だけは取り分に預かろうとするでしょう。
リーダーが共通の目標を設定し、それに共感してチームが一丸となれれば良いですが、リーダーも余裕がなくて奪い合いに参加することも多くあります。仕事を頑張っても、重箱の隅をつつくような細かい指摘をしたり、本質とは無関係なダメ出し、書類の語句の順序や「てにをは」を執拗に修正する、こういったことの連続だと、部下のモチベーションは消耗し、最後には完全に枯渇します。その後は、いわゆるブラック企業として、人材を使い捨て続ける装置に変貌することでしょう。
人間関係が劣悪な職場は退職を検討すべき
上記「モグラ叩き」や「マウント合戦」が横行している職場、大抵の場合人間関係も劣悪です。お互いを敵視し合っていたら当然です。
人間関係の悪さを全く気にしない人もいますが、その人は悩んでいないでしょうし、このページも読んでいないと思います。あなたは人間関係の悩みを感じているからこそ、この文章を読んで下さっていると思っています。
他人は変えられません。他人を変えるくらいなら、自分が変わった方が早いし労力も少なくて済みます。かといって、職場の場合、関係の悪い相手にも合わせる必要がありますし、そのために自分を押し殺すのは苦しいことです。
だからこそ、自分の心を変えるのではなく、転職によって環境を変えるのが良いのです。
人間関係の悪さは、仕事のパフォーマンスに大きく影響します。やりがいも減退するでしょう。その場に留まって我慢しても、一人で出来ることはたかが知れています。
- 聞く耳を全く持たれない
- 仕事に関する共感を得られない
- 信頼関係を感じられない
- 疑心暗鬼になっている
- 本心を出そうと思えない
上記の場合、お世辞にも「人間関係」がよいとは言えないと考えられます。転職を検討すべき段階だと思います。
待遇が悪すぎる職場は退職を検討すべき
これまでは「やりがい」を奪う職場、「人間関係」が劣悪な職場といった、やや曖昧さのある話でしたが、労働に対して報酬、給与が極端に低すぎる職場、これについては言わずもがなですが、早急に辞めるべきです。数字に現れるので指標としては分かりやすいですね。
もちろん、それがあなたの勉強になっている、スキルアップに繋がっているならば、一考の余地があります。給料が高くても学びがない職場もあります。自己投資の一環として「スキルが身についたな」と思えるまでは続ける、というのもありだと思います。
待遇が悪すぎるかどうか見定める方法
待遇が悪すぎるかどうか、自分の給料・報酬が低すぎるのか、それとも妥当なのか、それを見定めるには、転職エージェントに見てもらうのが最も手っ取り早いです。
これは、転職を開始するつもりで自分の価値を労働市場に晒してみるということです。正直、現実が見えて辛いのですが、政府のデータを眺めたりするより時間の短縮に繋がります。
具体的には、履歴書・職務経歴書を作って、転職エージェントに転職の相談をして、マッチしそうな求人案件を出してもらいます。求人には給与・報酬といった待遇も記載されていますので、そこで自分の市場価値も判断できるでしょう。
実際に行動する方法
上記の通り、転職エージェントに相談してみるのが最も近道です。検討している段階であっても構いません。もちろん、転職エージェントは実際に転職をさせることによって利益を上げていますが、見込みであっても一定の情報を提供してくれます。もちろん、応募者に費用はかかりません。
- 転職を考え始めた段階
- いずれ転職したい(半年以内)
- 今すぐにでも転職したい(3ヶ月以内)
上記のような感じで、自分の状況を示した方が転職エージェントに対しては親切です。
どの段階であっても、転職の希望があれば求人を提示してると思います。求人を見れば、自分が労働市場においてどの程度の段階にあるか分かります。
とはいえ、現職の待遇が考慮されるので、基本的には現職に近いものになるかと思います。といっても、ステップアップとしての求人も希望すれば、どこまで背伸びできるかという指標にもなります。
転職エージェントの選び方
転職エージェントは大手がよいです。扱っている求人数が違うからです。大手とは、リクルートエージェント、doda転職エージェント、マイナビエージェント、パソナキャリア、ワークポートといった人材会社です。
転職エージェントは一つの会社だけでなく、複数の会社を利用すべきです。上記の大手エージェントには全て登録しておくべきでしょう。
経歴によっては、その会社でマッチする求人がないと判断される場合がありますので、できるだけ様々な会社およびエージェントに対して自分の経歴が目につくようにしておきます。
各エージェントはウェブツールを整備しており、転職活動はスマホだけで済むようになっていますので、空いた時間を活用できます。整備されフォームに沿って進めていけばよく、効率的な転職活動が可能です。
まずは、大手サービスであるマイナビのリンクを掲載しておきます。
「成長産業」は伸びている業界なので、当然売上も上昇していますし、給与もそれに比例して上昇します。成長産業であるIT、インターネット、ゲーム、テクノロジー系の業界を狙うのは非常に有効です。
詳しくは「転職したい人は即行動すべき話」で書いていますので、参照していただければ幸いです。
まとめ
辞めるべき職場の特徴は、やりがいのなさ、人間関係の悪さ、待遇の悪さを指標に考えるのが良いです。
余程の場合を除き、勢いに任せて退職するのは避けます。まずは、転職エージェントの相談を受け、転職のイメージを作りましょう。そして、退職のタイミングを伺い、時機を捉えて辞めましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます。
コメント