転職したい人は即行動すべき話

転職

年齢にもよりますが、転職を考えている方は早急に行動を開始するのが得策です。

今の職場に不満がなければいいですが、以下のうち一つでも欠けている場合は、すぐにでも転職を検討すべきです。

  • 待遇(給料)
  • やりがい
  • 人間関係

方法としては、月並みですが、まずは転職サイトに登録することです。そこで大量の求人を見ることができます。

情報解析の精度が格段に上がっており、経歴にマッチした求人が流れてきます。それによって大まかな道筋が見えてきます。どれくらいの年収アップが見込めるのか、どんな仕事内容になるのか、見当がつきます。

迷わず動いた結果、僕は金融機関の関連会社から一部上場企業に転職し、年収を170万円以上アップさせることができました。また、やりがいや人間関係も改善しました。

転職はキャリア形成に必要不可欠な行動

80年代頃までであれば、日本経済の成長が続いており年功序列・終身雇用も機能していたため、一つの職場で定年まで勤めるのが得策でした。

日本経済が全体的に上昇していたので、それに乗っかれば良かったのです。自動車など輸出産業など、国益にも沿う大手企業の事業が典型です。そういった大企業に新卒で入社し、あとはシングルキャリアを積み上げていくのが安全で最適でした。

いうなれば、日本経済に労働力を丸ごと投資し、定年までの約40年間をかけて地道なリターンをもらい続けるようなものです。日本全体の経済成長が続いていたので、大体の職場で一定の待遇が期待できました。

やりがいがなくとも、人間関係が悪かったとしても、待遇(給料)が上がり続けるので、我慢してでも一つの企業でずっと働くべきでした。「3年は続けるべき」「10年で一人前」といった神話は、この頃に生まれたように思います。

そして、一つの企業でずっと働く以上、そこで優位なポジション・権益を獲得することが生存戦略として有益でした。

しかし、日本経済が低迷してしまったので、ポジションは大幅に減少、そこにありつこうとすれば大変なストレスを抱え、身を削ることになります。

ポジションにありつける確率が小さくなっているのに、座席争いをすることが最適だという習慣が抜けないからです。争わなければならない、という義務感から消耗する人も多いです。

そして、日本経済の成長という大前提が支えていたポジションが減ったのに、終身雇用の神話だけが生き残っているので、定年を迎える前の退職・転職がネガティブに捉えられてしまうのです。

しかし、待遇アップ、ポジション獲得の見込みが薄いのに、出世を目指してストレスを抱え続けるのは合理的な選択と言えるでしょうか。

そのために嫌いな上司に媚びへつらい続けますか。苦痛な飲み会に我慢して参加しますか。資格を取れと言われ、貴重な休日を潰して勉強しますか。同僚を蹴落として自分のポジションにしがみつきますか。

転職を勧める理由

前置きが長くなりましたが、終身雇用・年功序列が崩壊しつつある現代では、一つの職場で順番が回ってくるのを待つのは最善策ではなくなったのです。

自信がある人はいいですが、少なくとも僕は超高学歴の同僚に勝る絶対的な自信など到底持つことはできませんでした。それなら、最初から一つの職場に依存しないことが得策です。

今の職場では出世が難しい、時間がかかり過ぎると判断した場合も同じです。

転職の方向性を検討する

転職する際、キャリアの一貫性が重要です。

  • 職種は変えない
  • 業界は変えてもよい

営業職なら営業職、研究職なら研究職、経理なら経理というように、職種は変えないのがよいと思います。

一方、業界は変えてもよいと思います。むしろ変えた方が別の経験が積めてよい場合も多いです。

とはいえ、類似の職種ならば変えるのもアリです。例えば、経理は大きく分ければ管理系なので、管理部門の別部門である総務、財務、法務、監査などです。

重要なのは一貫性です。前の職場で得た経験をさらに高める、深めるというストーリーが必要です。

向上心は必要か

一貫性を持ってキャリアアップ、と言われても、そんな気合いないし、今の職場から逃げたい一心なのに、そんな向上心を持つ余裕なんてありません…

という方も多いと思います。

これは当然のことなので、向上心だけ、ポジティブな気持ちだけ持っている必要はありません。正直、転職をする人はネガティブな不満を持っているからこそ転職します。

特に、我々は感情のある人間なので、人間関係は非常に重要です。人間関係さえよければ、待遇ややりがいが足りなくても何とかなる場合が多いです。

キャリアアップを目指した転職といえども、裏の正直な気持ちは人間関係のネガティブな動機であることも多いです。

それでも構わないのです。

本心を全て話す必要はない

転職を成功させるためにはストーリーが重要です。

面接官(転職の場合は上司となりうる人です)に、

  • 一貫性
  • 今後の期待

を見せてあげればよいのです。

ネガティブな動機は持っていて構いませんが、見せないようにすべきです。もちろん、雑談の中で打ち解けて来たら自己開示のために軽く話してみるのもよいかもしれません。

リセットされない転職をすべき

繰り返しますが、キャリアには一貫性があった方がいいです。どうしても今の職種が嫌なら変えてもよいと思いますが、できれば30代前半までにしておいた方がよいでしょう。

近年では転職の「35歳限界説」は崩れているといわれ、35歳を越えても求人はたくさんあるようです。しかし、これは既に専門性やスキルを身に付けている人向けです。

新しい職種、つまりキャリアをリセットして新しい仕事を始めたいという場合は、35歳までを念頭に置いておくべきです。行政も「若年層」を35歳以下と定義していることからも分かるように、成長の期待込みで認められるのはその辺りの年齢になります。

転職で一貫性があるとはどういうことか

キャリアに一貫性があれば転職しても違和感のない時代になりました。待遇も前職を考慮してくれる場合が多いです。人材が流動化したのと、日本企業なら大体同じような文化だからでしょう。

では、キャリアに一貫性があるというのはどういうことでしょうか。

  • 同じ業界、同じ職種に転職
  • 違う業界、同じ職種に転職
  • 資格を得て違う職種に転職
  • 新しい経験を得て違う職種に転職

こういったことです。つまり、これまでの経歴・経験がこれから転職する職場で生かされる、その期待が存在することです。

「心機一転してリセット」は避けた方がよい

全くちがう職種(仕事内容、業務内容)への転職は、前述のように三十代前半までにしておくべきです。現在の労働市場では、前職との一貫性が求められます。

面接でもその説明が求められます。「今までこういった仕事(または勉強)をしてきました」→「だから今回求人に応募しました」といった関連性をアピールする必要があります。

逆に言うとそれが説明できれば採用される確率が高まるということです。

業界を変えるなら「成長産業」にするべき

職種(仕事内容、業務内容)は出来るだけ変えない方がよいですが、業界は変えても個人のキャリアに大きな影響はありません。

もちろん、職種も業界も転々としてしまうと、全体として一貫性がない印象を持たれる可能性があるので、両者のバランスが重要になります。

業界を変える場合は「成長産業」、IT、インターネット、ゲーム、テクノロジーに関連する業界に身を置くのが得策です。

「成長産業」は伸びている業界なので、当然売上も上昇していますし、給与もそれに比例して上昇します。

前述した戦後日本の経済成長は、製造業を中心に日本経済全体が成長産業でしたので、なるべく国の中心に近い大手企業が良かったわけです。

しかし、日本経済自体が縮小傾向にあるため、有名・大手ならどんな業界でもよいわけではなくなってきました。中小・ベンチャー企業でも、成長産業であれば上昇の波に乗ることができます。

最終的には業界の雰囲気に合うかどうかもありますが、成長産業であるIT、インターネット、ゲーム、テクノロジー系の業界を狙うのは非常に有効です。成長産業で経験を積むことは、印象的なキャリア形成にも繋がるので、以降の転職活動にも役立ちます。

転職で一貫性をどう表現するか

重要なのは、これまでの実績、特に成功したことや自分として頑張って取り組んだことを「咀嚼して」表現すること。これをストーリーとして構成します。

他人の評価は関係ありません。就職活動は自分を売り込む場所なので、自分をストーリー化して素晴らしい人材であることを演出するとよいです。ただし、事実と異なることをねつ造しないように注意です。

キャリアという資産を形成する発想

一貫性や連続性を意識すれば、たとえ転職しても「積み上げ」がなされていきます。積み上がったキャリアは「資産」として、次の転職にも生かすことが可能です。

退職・転職する際は、これからの経験が資産になるのかどうか、そういった視点で考えるとよいかと思います。

具体的に何から行動すべきか

結論からいうと、転職エージェントを使うべきです。転職エージェントのサイトに登録後、原則としては担当者が付きます。そこまでいけば、担当者としてもあなたを転職させることが評価に繋がるので、本気でマッチングを試みます。

ハローワークは国の機関で、雇用保険等の公的手続の処理がメインなので、職業紹介機能はあまり期待できません。応募はしてくれますが親身にはなってくれない傾向にあります。企業側も補助金等を目当てに、便宜上求人を出しているパターンが多いです。

本当に行きたい企業があればウェブサイト等から直接応募するのも良いかと思います。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは大手がよいです。求人数が違うからです。リクルートエージェント、doda転職エージェント、マイナビエージェント、パソナキャリア、ワークポートといった人材会社です。

転職エージェントは一つの会社だけでなく、複数の会社を利用すべきです。上記の大手エージェントには全て登録しておくべきでしょう。

経歴によっては、その会社でマッチする求人がないと判断される場合がありますので、できるだけ様々な会社およびエージェントに対して自分の経歴が目につくようにしておきます。

各エージェントはウェブツールを整備しており、転職活動はスマホだけで済むようになっていますので、空いた時間を活用できます。整備されフォームに沿って進めていけばよく、効率的な転職活動が可能です。

まずは、大手サービスであるマイナビのリンクを掲載しておきます。

マイナビAGENT

求人に応募して転職を成功させる

転職エージェントと相談しながら、マッチしそうな求人を提示してくれますので、どれに応募するか決めていきます。

求人には年収額や仕事内容が記載されているので、それを判断基準に決めていきます。現在の自分のスキルよりちょっと上を目指すのがよいと思います。

あとは転職エージェントの担当者と二人三脚で進めていけば大丈夫です。活動中の具体的な説明は、別の機会に書きたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございます。

コメント

  1. […] 詳しくは「転職したい人は即行動すべき話」で書いていますので、参照していただければ幸いです。 […]

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